応用数学科および応用数学専攻のポリシーについて

2017年04月01日

応用数学科および応用数学専攻のディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーおよびアドミッション・ポリシーを下記にてご覧いただけます。

応用数学科

[ディプロマ・ポリシー]卒業認定・学位授与の方針
教育理念、教育目標に沿って編成された授業科目を履修して、所定の単位を修得することにより、以下の素養と実力を身に付けた人材に対して、卒業を認定し、学士(理学)の学位を授与する。
1.数学を中心とする基礎知識を習得し、応用数学の中の「統計科学」「計算数学」「情報数理」の3つの学問領域を体系的かつ統合的に理解できる能力。
2.自然科学のみならず、人文科学、社会科学などの豊かな教養を修得し、専門分野の枠を超えて横断的にものごとを俯瞰できる能力。
3.グローバル化する社会情勢の中で、解決困難な様々な課題に対し、状況を的確に把握・分析して、自らの数学的・論理的思考力によって柔軟に対応する能力。
4.応用数学に基づく幅広い視野から真に豊かな社会の実現に貢献することのできる、豊かな教養と強い倫理観。

[カリキュラム・ポリシー]教育課程編成・実施の方針
グローバル化する社会情勢を反映して、求められる人材が多様化していることに対応し、下記の方針でカリキュラムを編成する。

1.真に実力を身に付けた学生のみを卒業させる「実力主義」の伝統を堅持し、厳格な教育課程を実践する。
2.数学を中心とする基礎教育と、応用数学の中の「統計科学」「計算数学」「情報数理」の3つの学問領域を基盤とする最先端の多様な専門教育を行う。これらの3つの学問領域を体系的かつ統合的に理解でき、幅広い視野で社会に貢献する研究者、技術者、教員などの多様な人材を育成する。
3.「統計科学」「計算数学」「情報数理」の3つのコースに特化した科目を設けるとともに、これらのコースの基礎知識を獲得するために、1年次に必修科目として、微分・積分、プログラミング、線形代数を設置する。
4.1年次、2年次の必修科目及び選択必修科目では講義および演習・実習を行い、授業科目を重点的かつ効果的に組み合わせ、専門分野の深化、他の授業科目との関連や学問探究の方法の学習、および人間性の養成や問題発見・解決能力の育成を図る。
5.2年次前期では、3つのコースに特化した内容の基礎部分をすべて必修科目とし、応用数学の基礎的な力を幅広く獲得させる。2年次後期では、3つのコースのより進んだ内容を選択必修科目とし、スペシャリストの養成を目指した教育を実施する。さらに、2年次から、多様かつ多数の選択科目を用意し、教育すべき内容の増大および社会の多様な要求に対応する。 6.3年次、4年次では、自分の得意とするコースの専門分野の理解を深化させ、学問探究の方法をより掘り下げて学ぶために、「卒業研究」等の輪講形式の必修科目において数学的問題解決能力を身に付けさせる。
7.「一般科目」では人間と自然のための科学技術の創造と調和を実現するため、豊かな倫理観を養う教養科目を編成する。
8.英語教育では少人数科目や習熟度別クラス編成し、学習効果を高める主体的な学びを導く。
9.数学および情報教員を養成するために、きめ細やかな教職課程を編成する。

[アドミッション・ポリシー]入学者受入れの方針
体系的に理解した数学の知識を応用する能力を養成する。その養成に必要な、以下の学力を有する人を、多様な選抜方法により広く求める。

1.高等学校段階までの学習内容を十分理解しており、特に数学の専門知識や論理的思考方法を身に付けていて、応用数学について高度な専門知識を身に付けようとする意欲のある人。
2.英語に関しても興味や関心を抱いている人。
3.入学試験科目に課される科目以外の科目も幅広く学習している人が望ましい。

【入試形態ごとの入学者に求める能力と、その評価方法】
(A方式入学試験)
幅広い科目に対する基礎知識と思考力、判断力を持つ人を、大学入試センター試験を用いて選抜する。
(B方式入学試験)
学科の特性に見合う基礎知識とそれを応用する能力及び思考力、判断力を持つ人を、独自の学力試験(数学、英語)を用いて選抜する。
(C方式入学試験)
理数系科目を中心に幅広い基礎知識と思考力、判断力を持つ人を、本学独自の学力試験(数学、理科)と大学入試センター試験を用いて選抜する。
(推薦入学試験)
高等学校段階までの基礎知識と思考力、判断力、表現力を持ち、自ら学ぶ意欲のある人を、書類審査、面接等により選抜する。
(帰国子女入学者選抜、外国人留学生入学試験)
学問に対する姿勢や考え方、海外で身に付けた能力を持ち、自ら学ぶ意欲のある人を、大学入試センター試験の成績、資格・検定試験の成績、小論文、面接等により選抜する。
(SSE推薦入学(公募制))
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール事業や各種学術大会への参加等を通して、理数分野に強い関心を持った人を、書類審査、面接等により選抜する。

応用数学専攻

[ディプロマ・ポリシー]修士認定・学位授与の方針

1.修士課程においては、応用数学の活用を実践できる研究者、教員、高度専門職業人の養成を目標とし、所定の期間在学し、以下の知識・能力を身に付け、所定の単位を修得し、修士の学位論文の審査に合格した学生に対して修士(理学)の学位を授与する。
(1)応用数学の分野において高度な専門的学識と研究能力を持つことで、専門分野及び関連分野の諸問題を能動的に解決することができる能力。
(2)数学のもつ基礎と応用の両面の重要性を理解して、これを社会に普及、あるいは教授する能力。さらには、さまざまな分野に応用することで、科学の発展に貢献する能力。
(3)専門分野及び関連する分野における諸問題に対処することができるための教養と国際的な視点と対話能力。
2.博士後期課程においては、応用数学の分野で優れた研究・開発能力を持ち、研究・教育機関の中核を担う研究者、教育者の養成を目標とする。所定の授業の単位を修得し、博士の学位論文の審査に合格した学生に対して博士(理学)の学位を授与する。
(1)応用数学の分野において高度で深い専門的知識と自律的研究能力を持つことで、専門分野において自ら問題を発見あるいは設定し、これを解決するための新たな独創的研究手段を開発し、新たな知見を発見する能力。さらには、その専門分野における研究者や専門的職業人を指導する能力。 (2)数学のもつ基礎と応用の両面の重要性を理解して、これを普及・教授できるとともに、客観的・総合的な視点でコミュニケーションできる能力。さらには、数学にとどまらない広範な分野において、豊かな教養と高度な専門的能力を持つ職業人としてリーダーシップを発揮し、科学の発展に貢献する能力。
(3)専門分野及び関連する広い分野における国際的な問題に率先して対処するための教養と国際的な視点と対話能力。

[カリキュラム・ポリシー]教育課程編成・実施の方針

1.修士課程においては、学部教育で養った教養、基礎学力、専門知識を基礎として、応用数学の活用能力の育成を実現するために以下の方針で教育課程を編成する。
(1)「専門科目」では、統計科学・計算数学・情報数理の3部門を設け、いずれか一つを主研究部門とする一方で、3部門を横断的に学習・研究することができるよう、各部門に多数の特論を配置する。
(2)「教養科目」では、幅広くかつ深い学識を養う授業科目、コミュニケーション能力と国際性を養う授業科目を配置する。
(3)「研究指導」では、文献の理解と指導教員との議論を通して、研究遂行に必要な知識と経験を修得する。研究成果を研究会、国際会議等で発表することにより、自身の研究成果を客観的に評価しかつ正しく効果的に表現する能力を身に付ける。2年間の研究成果を修士論文としてまとめ上げる過程で、研究内容を分析・評価・表現する能力を養う教育を行う。
2.博士後期課程においては、修士課程で養った知識と研究能力をさらに発展させ、応用数学の分野における自立した研究遂行能力と広い視野を獲得することができるように、以下の方針で教育課程を編成する。
(1)「研究指導」では、文献の理解と指導教員との議論を通して、研究遂行に必要な知識と経験を修得する。研究成果を研究会、国際会議等で発表することにより、自身の研究成果を客観的に評価しかつ正しく効果的に表現する能力を身に付ける。同時に、国外を含む研究者との交流を深め、国際的なコミュニケーション能力を育成する。3年間の研究成果を博士論文としてまとめ上げる過程で、研究内容を分析・評価・表現する能力を養う教育を行う。
(2)学際的な広い視野を培い、次代への展開にも対応できるように、他専攻の授業科目の履修を可能とする。

[アドミッション・ポリシー]入学者受入れの方針

応用数学の研究・活用能力の育成を目指し、「理学の普及」と「実力主義」を求める厳格な教育を実践するという研究・教育の基本理念のもと、
1.修士課程においては、学士課程で養った専門的基礎能力と教養をもとに、統計科学・計算数学・情報数理と密接に関連した数学の分野において高度な専門知識・能力を持ち、科学の発展に柔軟に対応できる技術者・研究者・教員を目指す人、
2.博士後期課程においては、修士課程までに修得した専門知識と研究能力をもとに、統計科学・計算数学・情報数理と密接に関した数学の分野において自立した創造的研究を行う意欲のある人、研究成果をもと科学の発展に貢献する意欲のある人、国内外の多様な人々と共同して行う研究を通して国際的な視野を持って活躍しようという意欲のある人
を広く求める。

【入試形態ごとの入学者に求める能力と、その評価方法】
(一般入学試験)
数学の専門知識と、知識を活用して課題を解決するために必要な思考力、及び英語力を持つ人を、修士課程においては、書類審査、筆記試験(専門基礎科目、専門科目、英語)、面接等により選抜、博士後期課程においては、書類審査、修士論文についての口頭試問等により選抜する。
(推薦入学試験)
修士課程において、数学の専門知識、英語力、思考力及び表現力をもち、自ら研究を行う態度のある人を、書類審査、面接等により選抜する。
(社会人特別選抜・外国人留学生入学試験)
研究機関または企業等を経験した人、及び外国の大学で数学の基礎を身に付けた人を、修士課程においては書類審査、筆記試験(専門基礎科目、専門科目、英語)、面接等により選抜、博士後期課程においては、書類審査、修士論文についての口頭試問等により選抜する。なお、社会人特別選抜は博士後期課程においてのみ実施する。