在学生の声
- 統計数理の先輩の声
- 統計学は、実験計画やデータの要約、解釈を行う上での根拠を提供する学問であり、医学・薬学・経済学・社会学・心理学などの幅広い分野で活用されています。情報の要である「データ」を扱う全ての分野に活躍の場がある点で、統計学は応用数学の中でも重要な分野だと言えます。
統計科学の授業では、統計学の基礎となる理論から、コンピュータを用いて実際のデータを解析し、解釈するに至るまで、幅広く学習することができます。研究によって得られた新たな結果を、今日の情報社会に提供できるという点で、統計科学は魅力的な分野であると考えています。
- 計算数理の先輩の声
- 例えば、2次方程式の解を求めたいとき、中学校、高校までは解の公式を利用して手計算すれば答えを求めることができました。しかし、実際に起こっている現象にちなんだ問題に対しては、様々な要因から手計算のみで答えが求まるとは限りません。
計算数学では、そのような問題に対してコンピュータを用いることによって近似的に解く手法を学びます。具体的には、近年注目されている機械学習における意思決定に関わる数理計画法や、天気予報などのシミュレーションに現れる代表的なモデルである微分方程式の解法などを学ぶことができます。これらの研究は社会で幅広く活用されているもので、今後も盛んに注目を浴びるテーマだと思います。
- 情報数理の先輩の声
- 応用数学科では、統計学や最適化理論など現実世界で役に立つ分野の理論を学ぶことができますが、特に情報数理では暗号などに関する理論を学ぶことができます。身近な応用例として、メールを送受信する際に受け渡しされるデータを第三者に盗聴されないための暗号化技術が挙げられます。
これらの分野の基礎となる数学をより深く学ぶことは、論理的思考力の向上につながるだけでなく、社会のさまざまな場面で役立つ知識だと感じています。さらに、社会で注目されている数学に関する最先端の応用を学ぶことができるので、知的訓練を受けるには最適なトレーニングの場だと思います。
卒業生の声
- 高校教員
の先輩の声
- 都立高校で数学科教諭をしています。大学では、特に統計学に興味を持ち勉強しました。
今は高校でもデータの分析を扱うので、指導の際にも学んだ知識を活かせています。
応用数学科は数学科とは学ぶ内容が異なり、数学と情報を学びます。これら2つの分野を関連づけて学んだことによって、数学が社会の中でどのように役に立っているのかを実感することができ、生徒により数学の良さを伝えることに役立っています。
企業への就職だけでなく、様々な進路の選択肢があることも応用数学科のメリットだと思います。